お茶の間ヲタがKAT-TUN「10ks!」4/29公演を初体験してきました。

(この記事は楽曲タイトル・演出などに触れています)

KAT-TUNの曲カッコいいな!と最初に思ったのはIN FACTだ。一昨年日テレで放映されていたTHE MUSIC DAYをジャニーズシャッフルメドレー、NEWS、KAT-TUN関ジャニ∞あたりを編集したものがBlu-rayに焼かれて残っている。時々見返したりもしていた。まだジャニヲタとして覚醒する(笑)前の話だ。

その後紆余曲折あり、QuarterとCome hereのDVDを買ったことで「次の10周年ツアーは生で観てみたいな」と思うようになり、11月末にファンクラブに加入した。

オーラス一本勝負で振り込んだはずが29日の追加公演に自動的に振り替えられ「噂には聞いてた…!」と震えたりもしたが、とにかく当日を迎えいざコンサートが始まった。

緞帳が落ちて海賊船に乗った3人が姿を現した時「うわあ…カッコいい…」という言葉しかでて来なかった。

私の座席からは細かい所までは見えなかったが、海賊風な衣装をまとった3人がステージの高いところからこちらを見下ろしてくる様子がたまらなかった。かっこよくて泣きそうになる、なんてことがあるのね。長いこと生きてきたけど初体験だったよ。

そして中丸くんがディズニーシーのフォートレス・エクスプローションの小道具にありそうなクラシカルな望遠鏡で客席を覗きこんでいるのに気づいた時は思わず叫んでいた。似合ってた!そういう小道具が似合う、似合いすぎる。

KAT-TUNが海賊船で航海しているなら、亀梨くん上田くんから一歩下がって二人と違う場所に気を配っているのが中丸くんという感じがする。参謀っぽいというか。

そのあとの丸眼鏡も、亀梨くんに弄られ弄られして「眼鏡かけたら弄っていいって合図じゃねーから!」と反論していたが、どこかとっぽい大学院生のような雰囲気の眼鏡でまたよかった。

高丸社長コーナーといい、ボイパコーナーといい、「自己表現」の幅を最大限使ってくれる人なんだなあと。人生のいろんな可能性の中からアイドルとしてステージに立つことを選んだ結果の腹のくくりかたがちょっとNEWS加藤くんと方向性が似てるのかなあ…

そう、ボイパコーナーがすごかった。独学で身につけたらしいとどこかで聞いたけどすごいね。

あと、ひらがなでボイパを表現する時の文字って個性出るんだなあ、と。ゴスペラーズ酒井さんと同じ音を出してるはずの箇所がひらがな表記が違っていて面白かったです。

中丸雄一酒井雄二の雄一雄二コンビのHBBとか見てみたいなあ。なんか今後機会どっかでないかなあ。シューイチに要望出したらなんとかなる?

衣装は着替えても着替えてもきらびやかでさりげないメンバーカラーの使い方も3人の個性に合っていてため息すら出てきた。KAT-TUNは衣装担当さんてどういう人なんだろう?quarterのも素晴らしかったよなあ。

あと、何かで「決意表明の時にお揃いのコートを着てくる」って読んだことがあって。途中白いコートを羽織って歌っていたときはそれを思い出して新参ながら少しだけ泣いてしまった。

ステージ演出的なことを言えば、ステージ前列に電球のような球がいくつも並んでいたのは大量の水演出から照明機材を守るためだと気づいた時も驚いたなあ…とにかく水と炎がすごかった。演出がことごとく派手でいい意味で過剰。せっかく来るならこれくらい派手なの見たいよね!

それからMOONの時にマイクスタンドに着物をかけて女性に見立てたであろう演出だったのはマイクスタンド大好き芸人として平静ではいられなかった。このマイクスタンドの扱い方も三者三様で、押し倒してラブシーンのように撫で回す亀梨くん、もはや女性に見立てたという設定を忘れたとしか思えない様子でスタンドを担ぎ上げて歌う上田くん、マイクをスタンドからはずしてハンドマイクでパフォーマンスし始める中丸くん、と個性バラバラな様子がひたすら面白かった。

それからまっ平らに見えていたサイドステージからにょきっと手すりが生えてリフターとして持ち上がった時はびっくりしたのと同時にちょっとニチアサ好きの血が騒ぎました。ロボット変形したー!みたいな興奮がね…。

初めて生で見た「フロート」は本当ディズニーランドのよう。でもこれ二回出てきたけど二回とも「中丸くん・上田くん」と「亀梨くん」の組み合わせで、二回出てくるなら組み合わせ変えたら面白いのになあ、とちょっと思ったり。

あと、本編終了後スクリーンに写真がたくさん流れていたところで、リハの写真もあったんだけど、そこで上田くんがピアノと映ってて「えっピアノ!?さっきまでで弾いてない、じゃあこのあと!?」ってなってビックリしました。

それからソロコーナー、亀梨くんがLove yourselfをチョイスしていてああ手越くんと歌ってたな…と少プレの思い出にひたっていたら、その前の吸血鬼と歯医者コントで段取りより中丸くんに顔が近づいてしまった動揺をひきずってトチりまくる亀梨くんが可愛かった。続いて光線を操る中丸くんがすごくかっこよくて(マジすか?で似たようなことしてなかった?)、更に3輪バイクを乗り回し手榴弾をぶっぱなす上田くんには度肝を抜かれたよ…

MCはバラエティーで見ていた雰囲気と変わりなく感じた。

「人数減ったんだから立ち位置気を付けないと!」とぶっこむ中丸くん、「中丸が亀としゃべってるとこっちにケツ向けられるから疎外感!」と訴えてくる上田くん(立ち位置を交換して実演され「ほんとだこれすげー疎外感あるな!」って納得する中丸くんがすごく中丸くんだった。中丸くんて筋道立てて説明されると納得までが早いよね。合理的な人だなあ)

あと亀梨くんがどこかで着替える時間が足りないって言ってたかな?

今回3人だけであの広いドームに立っているんだからステージ裏は更に大変だったんだろうなあ。

吸血鬼コントも天狗コントも面白かったです。KAT-TUNてイメージだとやらなそうだよねこういうこと。天狗コントの時は目覚まし時計の音声収録もあり、目覚まし時計なのに「もっと寝てていいぞ」みたいな中丸くん上田くんには笑ってしまった。

お茶の間でテレビの画面越しに見ていた頃、私は田口くん推しだった。今回ドーム公演に行ってみて、単純に「こうやって歌って踊ってる彼を見てみたかったなあ」とぼんやり思ったが、quarter円盤を見たから本格的に見ようと思った訳で、まあ無理な話である。

そんな感慨を置いてしまえば3人のパフォーマンスはとても素晴らしかった。広いドームをまさしく暴れまわっていた。歌割りもダンスの立ち位置も全て一からになっていたパフォーマンスな訳で、これはこれで貴重なものを目撃しているんだなあと思った。

欲を言えばGREATEST JOURNEYのダンスが見たかったなあ。

コンサートラストでスクリーンに出た3人の写真に添えられたメッセージが「Are you ready?」なのもよかった。see you laterとかじゃないのがね。待ってろよ、って言われてるみたいで。

KAT-TUN十周年おめでとうございます。充電を終えてまた3人で暴れてくれるのを楽しみに待っています。