初めてのゴスペラーズ

お題「初めて○○のコンサートに行った日」

 

ジャニコンについては以上で終わってしまうのでゴスペラーズの話をする。

「永遠に」でポップジャムin仙台に出演していたのを見たことがきっかけでハマったゴスペラーズ。その冬に行われた「アカペラ街」には残念ながら入れなかった(今はなきシアターアプルまでグッズだけ買いにいった)が、翌夏の「凱旋門」が初めて目の前で歌うゴスペラーズを見る機会となった。

 

ゴスマニア(FC)から来たチケットは神奈川県民ホール一列め。

 

一列め。最前列。

 

確かこれを引き当てたのは相方だったはずだが二人でそれはもう喜んだ。私がとったチケットも確か10列めくらいだったから新規で地元に優しいという奴だったんだろうなあと思っている。

それにしても一列めだ。当時のゴスペラーズはそれまでさほど売れておらず「永遠に」のヒット以前はまともなライブ映像がリリースされていなかったので、きちんとした流れのコンサートを目撃するのすら初めてであったのに、最前列だ。

 

黒ぽん(黒沢薫ゴスペラーズのカレーの人)が「コンサートにはおしゃれしてきて欲しい」なんて言うから、今よりずっと若くて素直だった私は小花柄のワンピースを新調してまで着ていったものである。

 

ホール最前列は首が痛かったしまあ正直コカンというか下半身ばかりが目に入る高さだったが、それまで画面の中にいた5人が歌って踊ってしゃべっているのである。なにせ15年も前の話なので(!)細かいことは覚えていないが、とにかく楽しかった。

Mr.LOVE MACHINE(カバー曲「LOVE MACHINE」を披露する際に登場する謎の男。その正体は誰も知らない。だが、この曲を歌っている間は何故かメンバーの酒井雄二がステージからいなくなってしまう。何故だろう(まがお))の操る煙をわずかながら浴びたのもよい思い出である。

その後も周年ツアーにはグレードアップしたMr.LOVE MACHINEが登場しているが、私は正直この「凱旋門」の彼が一番カッコよかったと思う。銀色で装飾も派手すぎなくてね…。

 

衣装も、今となってはもう着てはくれないだろう真っ赤な上下だったり銀色のツルツルした生地で袖がなかったりして、当時「なんかジャニーズみたいな衣装着てる」と思った記憶があるが、今思えばあれはJr.のというかいっそジャガーズの衣装だな…。ジャニーズの衣装はもっと派手だな…。

汗っかきの安岡さんの、肩甲骨あたりの衣装が濡れて肌に張り付いていて「天使の羽のようだ」などとイタイことを思ったりもしたなあ。

 

初めてコンサート的なものに行ったのは中学生の時の浜田省吾さんだし、遠征もこれより前に野猿や四人時代のDA PUMPで経験しているのでいわゆる「人生はじめてのコンサート」ではないが、コンサートやライブの楽しさ、楽しみかたを私に教えてくれたのはゴスペラーズだ。

彼らを初めて生で見たのが最前列だったのは本当に思い出に残る話である。