NEWSに、そしてジャニーズ事務所という沼に落ちた経緯

「面白そう!」と思ったらそこへためらいもせず飛び込んでいく性質でこの年齢まで生きてきた。今年前半もFCを4つ掛け持ちしている。好きなら生で見たいからだ。だったらFCに入ったほうが確率は上がるし、運がよければ前でみられるし。

それに活字中毒・紙資料ヲタクなので、会員にならないと読めないFC会報というあいつに弱い。

 

ジャニーズはずっと身近にあるコンテンツだった。

小学生の時に光GENJIの映画を観に行ったし(併映は「となりのトトロ」だった)中学入学祝いは光GENJIのアルバム(カセットテープ!)だったし、SMAPやV6、KinKiのCDを買ったこともある。V6は友人に頼まれてFCに入り、コンサートに連れていってもらった(坂本くんがディズニーの主題歌をやっていた頃)こともある。

スマスマもLOVELOVE愛してる学校へ行こうも見ていた。DASHも電車と競争していた。年越しは大体フジテレビだった。ごくごくゆるいお茶の間視聴者と言えたと思う。

まあざっくりいってJ-FRIENDSとは一緒に歳をとってきたなー、という感覚を勝手に抱いている。

ただ、その下はさっぱりだった。嵐も顔と名前が一致するまでだいぶかかったし、更にその後輩たちとなるとかろうじてグループ名だけわかる、という状態だった。去年前半に、きっかけは思い出せないがなぜか「せめてKAT-TUN関ジャニ∞とNEWSの顔と名前くらい一致させよう」と思い立ち、テレビを見ながら少しずつ覚えていた。

 

そんな中、仕事で読んでいる「本の雑誌2014年10月号」にNEWSの名前が載っていた。それがきっかけでツイッターやブログでジャニーズ関連のことを検索する回数が増えた。ブログなどずいぶんご無沙汰だったので、こんなに熱意と愛があふれるブログ文化がまだ息づいていたんだなあ、という感想を覚えた。

 

そして11月、好きな女性ベーシストが「少年倶楽部プレミアムで弾きます」とツイッターで呟いていたのを見て、軽い気持ちで番組を見て度肝を抜かれた。KAT-TUNのパフォーマンスが素晴らしかったからだ。歌もダンスも、そしてHBBも。歌とダンスはともかくHBBは知らなかったので意外だった。この番組は毎回見ようと思った。

 

年が明け、蜷川実花さんがNEWSのPV監督をされるというニュースを見た。職場で話題にしたところ、嵐ファンである同僚が「あれ、気になってるんですよねー」と言い、しばらくしてCDを買ったからとPVを見せてくれた。

この時点で私の認識は「イッテQに出てるテゴマスの手越くん、テゴマスの増田くん、日テレでキャスターやってる…小山くん?あと小説書いてる人…加藤くん?」という感じだった。同時に一番イケメンなのは加藤くんだな、と思った。同僚にそういうと、彼女が「ピンクとグレーなら持ってますよー」と貸してくれたので、面白く読んだ。

 

ゆるいお茶の間視聴者は続いていた。年明けすぐの嵐にしやがれリーダー会も、少年倶楽部プレミアムの8人トーク&パフォーマンスも、あぶない夜会のコヤシゲ号泣トークも、日テレのTHE MUSIC DAYも見ていた。どれもすごく楽しかった。

 

ダヴィンチ2015年8月号」。この号の解体全書が「加藤シゲアキ先生」だった。「ピンクとグレー」面白かったし、と軽い気持ちで読み出したそこに、こう書いてあった。

「ホントはね、俺が本を出して"お前すげえじゃん。お前ともっと一緒にやりたいわ"と言ってくれるのを願ってたんだけど、間に合わなかったな」(ダヴィンチ2015年8月号)

この言葉が衝撃だった。この人アイドルだよね?バラバラになるかもしれない仲間をひき止めようとする手段が「小説を書く」ってどういうこと?歌とかダンスとか演技じゃなくて「小説」?

決定打だった。帰宅途中に駅ビルのCDショップを覗いたら、「チュムチュム」の初回Aが売られていた。ふらふらと買った。買ってしまった。

 

ここからは早かった。ネットの海をあさり、中古CDショップに行って過去作の初回盤を探した。雑誌をチェックし小説を買い揃え、携帯サイトに加入した。ライブブルーレイを注文した。ファンクラブにも入会した。

「何で落ちたか」というのは定型の質問だと思うが、私の場合それは間違いなく「ダヴィンチ落ち」である。

小説が冊数を重ねるごとに面白くなっていったのもある。同時に読んだ様々なインタビューから窺えるキャラクター性にも惹かれた。四人でいる雰囲気もたまらなかった。

 

やがて嵐ファンの同僚からは彼女のHDDに残っていた加藤くん出演番組が、親友からは「古本屋にあったよー」とFC会報のバックナンバーが送られてきた。関ジャニ∞ファン&TOKIOファンの友人たちはハマりたてで語りたくて仕方ない私のために「美恋」を見ながら飲む機会を作ってくれた。他にもHey!Say!JUMPファンの友人や以前V6のコンサートに連れていってくれた友人からも連絡をもらった。

 

沼に落ちた人間に浮き輪ではなく錘を投げ込む素敵な友人に恵まれて、こうしてブログを書くに至った訳である。

 

ジャニーズにハマったといっても今まで好きだった他のミュージシャンを嫌いになった訳ではないし、好きなミュージシャン/作家にNEWS/加藤シゲアキが加わった感覚だ。いわゆる「担当」という概念とはもしかしたら相容れないかもしれない。彼氏や旦那だったらどうかと思うが好きな芸能人くらいいっぱいいたっていいじゃん、と思っている私である。交流のある同じ事務所の他のグループだって見ていれば楽しい。

こうして他のグループにも手を出しつつある。

もちろん事務所外だって大歓迎である。好きな人と好きな人が仲良しで一緒に素敵なものを作ってくれたらファンとしてこれに勝る喜びはない。

 

という訳で、私の愛するミュージシャンたちが彼らと共演してくれることを、あわよくば曲など提供してくれることを願ってやまない。