映画「ピンクとグレー」感想(ネタバレ全開です)

映画及び映画パンフレット、原作(文庫)のネタバレを含んだ「感想文」ですので、未見及び未読のかたはご注意ください。

また、あえて原作の再読はしていません(最後に読んだのは先月の…いつかな…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行定勲監督はりばちゃんを生かしてくれたんだな…とエンドロールを見ながら思った。

 

最初の発表では中島裕翔くんはりばちゃん(河田大貴/河鳥大)役だったはずだったのに、いつのまにかその文言が消えてごっち(白木蓮吾/鈴木真吾)役になっていたこと。柳楽優弥くんを含めりばちゃんとごっち以外の配役が発表されなかったこと。また前宣伝で煽られた「62分後の衝撃」、などを含めて、物語は入れ子になっているところまでは想像していた。中島くんはごっちを演じているりばちゃんなのでは?という予想はあっていた。ただ柳楽くんは成瀬だと思っていたので、ぴったり62分後よりもそのあとに驚いたように思う。

 

私は原作のりばちゃんはラストで死んでしまったと読んでいた。ニコイチだったごっちとりばちゃんが離れてしまったのに、ごっちの生き方をなぞることによってごっちに連れていかれてしまう話だと。

だが、映画ではりばちゃんは生かされた。ごっちの生き方をなぞったが故にごっちから遠ざかり生き残った。原作ではりばちゃんの孤独を感じたが、映画ではごっちが孤独だった。

行定監督が「僕はごっちに感情移入していた。りばちゃんを残してしまった、どうしよう、と思っていた」というようなことをダ・ヴィンチに掲載された原作者との対談で述べていらっしゃったが、映画を観て得心がいったし、私と逆なんだな、ということが面白かった。

私は原作者や主演俳優たちより監督に年齢が近いから、余計にそう感じるのかもしれない。

青春から遠ざかった結果見えてくる青春がある。行定監督の描きはそういう側面もあるのかな。

 

 

役者について言及すれば、成瀬の悪役っぷり、三神のビッチさ、サリーの可愛らしさ、唯の美しさは想像以上で、ごっちのラスボス感、そしてりばちゃんの佇まいと演技の美しさ、大きなスクリーンで見ておいてほんとうによかった。

ただ、サリーは生身の役者さんによってあらわされると…なんというか、「男(及び男によって描かれた作品)にとって都合のよい女」から逸脱していない感じがなんとも言えず。もちろん三神や唯との対比でもあるので間違っているとは思わないのだが…映画「銀の匙」(中島健人主演)で漫画では気になっていなかった御影のカマトト的ウザさが浮き上がっているように感じたのを思い出した。

 

また、私が原作を読んだのはNEWS及び加藤くんについてほとんどまだ知らない時期だった。(最初は四人ではなかったこと以外はKAGUYAのPV及びメイキングを見ただけの状態であったと思う)そのためかどうか、パンフレットで個人的に衝撃的だったのは「6通の遺書」の意味だ。6と言えば「666」…悪魔の数字の連想しかなかったのに、原作者が自分がメタフィクションおたくであることを明かした中に6通という数字が置かれたこの対談を読んだ瞬間、当時のNEWSの人数と数字が結びついてしまい…あれ、もしかしてこれってそういう意味もあったの…?という衝撃をまさに今受けているところだ。

 

原作との対比で言うなら、木本くんがいなかった…いや、確かにカットされちゃうかな…と思ったので、「野性時代」のスピンオフはおそらく関係者試写が終わった後に書かれたものかな…とも思った。

 

最後にカメオ出演について言及する。行定監督は髪型で「今クランクアップシーンの…もしかして…いやまさか」となったが監督のカメオ出演には思いが至らなかったのでスルー、原作者は出てるはずなんだけどどこだー?と頭のどこかにありながら見ていたけどわからず、終演後のエレベーターの中で他の人の会話から「パーティーの後ろの方でちょろっと映ってたセーターがもしかしてそう!?」と思ったのだがあれはどうなのだろう。

…ということを含めてもう一度観たいのだが同じ映画を複数回観るような贅沢が許されない身なので、DVD/Blu-rayになる日をおとなしく待つことにする。

 

また「原作を読まないで映画を観た人」の感想も気になるので、これからそういった感想やネタバレに繋がりそうで避けたインタビューなども探しに行って読み漁ろうと思っている。

 

個人的には非常に楽しめたが、私は正直なところおそらく原作にはそこまで思い入れていないからかもしれないなあ、とも思う。

思い入れが深いと自分の脳内で上映されたもののほうが自分の好みの映像化になってしまうし(ここで言及する話ではないが「床下の小人たち」と「デビクロくんの恋と魔法」の2作品がどうしても受け入れがたかったのだ。デビクロくんはキャスティングもよかったのにな…)

キャンジャニ∞「CANDY MY LOVE」PV感想・短め

発売当初気になりはしていたのだけど踏ん切りがつかなくて買えなかったのが、ちょっと前に見たにゅうすちゃんときゃつんちゃんときゃんじゃにちゃん、というような内容のツイート群があまりに面白くて、今日初回盤を売っていたのでふらふらと買ってしまった…。

 

以下感想です。CDはまだ聴けてないのでPVのみの話。まあ、可愛いしか言ってませんが。

 

・CD開けて水着写真にふきました。胸の大きさちゃんと違うのね…ちゃんと設定あるのかな…?もうちょい大きな写真で見たい…あからさまにコラな水着だけどw

・TEAMNACS「N43°」の森崎リーダーの女子高生姿と一緒で、最初は「いやいや待て待てwwねーわww」くらいのテンションが次第に「か、可愛い……」になっていく恐ろしさ。

・そしてこの制服の可愛さ!CFとかでぼんやり見てた時は気づかなかったんだけど単純にセーラー服じゃないんだね、前が金ボタンの合わせなんだね。それで青と水色のチェックのプリーツスカートで赤スカーフ…二次元制服として完璧な可愛さ!(二次元じゃないけど!)PVではスカートあまり短くないとこも好き。セーラー服ってスカート短いとすぐコスプレセーラーになっちゃうと個人的に思ってるので、この長さが絶妙。

着こなしに差があるともっとよかったんだけどなー。スカーフの結びかたを変えるとか…。その方が個性ある感じでもっと可愛いのに…(そういうPVと違う)

・一番サビで安子ちゃんウインクしてる?これウインクかな…?

・二番の「友達の数ほどの安らぎ」のとこのコーラスで「ちー」ってのばしてる丸子ちゃんがすっごい好みなんですけど!めっちゃ可愛いんですけど!

・「マリみて」にハマってたので(今でも好き。聖さま志摩子さんが最愛姉妹だけど他もみんな大好き)こういうセットでセーラー服にこられるとツボにきてめっちゃつらい。なんなら姉妹(スールと読む)妄想もするよ!?

・唐突な錦戸亮くんにちょっと笑ってしまった。ものすごく唐突じゃない?すば子ちゃんの憧れの人は錦戸くんなのか…。

・そしてホントに雛形あきこさんに似てるんだね村上く…いや村子ちゃん!正直「似てっかなぁ…?」って思ってましたが似てるわ!

 

もう5回はリピートしたので相当楽しんでいるな、私。

 

TEAM NACSについてざっくりと。

 

www.adventar.org

 

こちらに「水曜どうでしょう」で参加させていただいたのですが、どうでしょうについて書いているうちにどうしてもTEAM NACSについても書きたくなったので飛び込み参加させてください。

 

満杯になった北海道きたえーる。振られるペンライト。胸の高さのうちわは顔写真入りのオフィシャルグッズも、様々なメッセージがこめられた手作りのものもある。やがて客電が落ちると同時に沸き起こる大歓声。音楽と共にステージに飛び出してきて歌い出す…のはジャニーズ事務所所属のアイドルではない。

 

これは北海道ローカル芸能事務所「CREATIVE OFFICE CUE」所属タレントたちが2年にいちど行うライブイベント「CUE DREAM JAMBOREE」だ。事務所会長以下すべてのタレントが一堂に会して、自ら作詞作曲した曲を歌い踊り喋りコントをする。

 

ステージをひっぱるのはTEAM NACSの5人。彼らはSMAPとほぼ同年代の演劇集団である。今や「日本一チケットがとれない劇団」の二つ名もある彼らはそれぞれに単独でさまざまなドラマや映画に出演し、活躍している。5人のうち誰かしらがかならずその月の連ドラあるいは映画に出ていると言っても過言ではない。

 

まずはご存知大泉洋。今更説明もいらないだろうが、「龍馬伝」「真田丸」「まれ」とNHK大河ドラマや朝の連続テレビ小説をはじめとして様々なドラマや映画に出演し、トークでも独特の話術とツッコミ力には信頼がおける。

次いで安田顕。一見すると寡黙な昭和風ハンサムで、しばしば連ドラの脇をかためる渋い俳優だが、実は怪優と呼べるタイプで、有名なところでは鈴木亮平主演「変態仮面」のニセ変態仮面だろうか。ちなみにこの映画に出演することが告知された際にはYahoo!の「話題なう」に「安田顕 変態仮面ではない」という文字列が並んだ。(ファンの大半はヤスケンが変態仮面になると一瞬信じたのであろう…)

戸次重幸は、主人公を苦しめるエリートサラリーマンなどの少し嫌みな役も似合うイケメンだが、初めて出演した全国区のトーク番組で「一人ラピュタ」(ジブリ映画をひたすら一人で演じる=台詞を全部暗記している)を嬉々としてやってのけ、司会の女性たちをドン引きさせるなど、むしろその残念でファンから愛される。

音尾琢真。やや離れ目の渋い顔つきは実年齢よりだいぶ上に見え、NACSの末っ子でありながらまったく末っ子には見えない。個人的には演技力の確かさはNACSイチではないかと思っている。

リーダー森崎博之は他メンバーに比べ全国区の演技仕事は少ないが、農業をテーマにした教養番組を持ち、北海道の大地に根差してチームを支えている。

 

所属事務所会長「ミスター水曜どうでしょう鈴井貴之は所属タレントに「マルチであれ」と説いている。東京のタレントに負けずにローカルタレントとしての道を切り開いた人の言葉である。

 

全国区の番組への出演が増え、更に結婚などをも経て、ほとんどのメンバーが東京に生活の拠点を移した今でも、ローカルタレントとしての誇りがおそらく彼らにはあると思う。東京では放映/放送されないバラエティー番組、ラジオ番組がいまだに複数あり(ラジオはアプリなどを駆使すればなんとか手段はあるが)、先に記した2年にいちどのコンサートイベント「CUE DREAM JAMBOREE」も、ファンクラブ限定イベント「CUE THANK YOU FAN MEETING」も札幌でしか開催されない。

地元企業のCFに出演することも多く、企業サイトで動画を見ることは可能だが、テレビをつけて遭遇することはできない。

唯一TEAM NACSが全員揃うバラエティー番組「ハナタレナックス」は一年に一度DVDが発売されるがあくまで傑作選であり、先月発売された最新のものですら2007年のダイジェストなのだ!

なお、番組内容としては大河ドラマや朝ドラに主役級で出演している俳優がやっていると思えないほどひどい(褒めている)。

個人的に一番頭がおかしいと思う企画は、2013年に放送された、五人でかわるがわる屁をこいて録音し、絶対音感のある人をゲストに招いて「いまの屁の音階は何々」と判定してもらってベートーベンの第九を奏でよう、というものだ。

一方で、長年の付き合いがある番組ならではの良企画もある。当時メンバーのうち唯一の独身者であった戸次重幸に、他四人が結婚を決心するに至った経緯や家族のあたたかさを飲みながら語る、という回などは、その内容を伝え聞き心底から番組が全国放送されないことを恨んだ。

また、近年の五人そろっての演劇公演ツアーの際には密着映像もあるらしい。

いったい、関東南部の住民である私が正当な手段でこれらを観られるのははたしていつなのだろうか。また、ソフト化されたとしてもそれはダイジェストである可能性も捨てきれないのだ。

なお、来年初春には「ハナタレナックスEX」と銘打って特別編が全国放送される。今年2月に放映された第1弾では5人を1台の車に詰め込みかわるがわる運転しながら函館名所をめぐり美味しいものを食べるというファンなら絶対楽しい(一般視聴者は旅グルメ番組として楽しめる)ものだったので第2弾も今から楽しみだ。

 

肝心の演劇についても記さねばならない。現在ソフト化されて劇が観られるのは5本。話がつながっている訳ではないのでどれから見てもいいのだが、私の個人的なおすすめは一番古いソフトである第10回公演「LOOSER」だ。初めて道外で公演を行い(サンシャイン劇場での公演をあえて「地方遠征」と呼んだ!)チョンマゲもチャンバラもなく新撰組長州藩の確執を描いたこの芝居を、羽織を裏返すという手法を使いたった5人で演じている。

 

他にも大泉洋と戸次重幸、北海道テレビアナウンサー佐藤麻美の3人が尋常でない量の美味しいものをひたすら食べ続ける「おにぎりあたためますか」、大泉洋と札幌テレビアナウンサー木村洋二の二人によるバラエティー番組「1×8いこうよ」などは「水曜どうでしょう」同様全国のローカル局で放映されているので、お住まいの地域の番組表を見ていただきたい。どれも東京のキー局では見られないのびのびした彼らが楽しめると思う。

 

かつて大泉洋が「水曜どうでしょう」で先行してブレイクした頃、他四人は大泉洋について聞かれ「彼は客寄せパンダです!」と言い切っていた。そして言葉通り、大泉をきっかけにして他のメンバーも足場を得、

それぞれの魅力を発揮している。

 

このブログに興味を持ってくださる方で、5人の演技を1度も見たことがない人は少ないのではないだろうか。単独仕事もそれぞれ素晴らしいが、やはりTEAM NACSの魅力は5人揃った時にあるように思う。

何らかの機会で、5人の演技を、またバラエティー番組を見ていただければ嬉しい。

今更だけど「水曜どうでしょう」

この記事はアドベントカレンダー「#おたく楽しい」への寄稿です。

 

www.adventar.org

 

お住まいの地域のテレビ欄、ローカル局の番組表を探してみてほしい。

たいていの地方で「水曜どうでしょう」の文字が探せると思う。北海道テレビが製作した化け物ローカル番組の名前だ。

チャンネルを合わせてみればたいてい男が二人映る。サイコロキャラメルを歌い踊りながら転がして深夜バスを乗り継いでいたり、東京から北海道に帰るのにスーパーカブに乗って延々陸路をひた走ったり、ジャングルで野生動物を探していたり、カヌーでユーコン川を下っていたりする。あるいはヨーロッパのすべての国を1ヶ月弱で車でまわろうとしていたり、タレントとディレクターがひたすら日本全国の甘味を食べていることもある。ディレクター二人はめったに画面には映らないが、カメラの外からタレントとしゃべり、番組を進め、時にはガチ喧嘩を繰り広げる。

この番組に出演しているタレント二人の片割れが大泉洋だ。まだ無名の大学生だった彼は、この番組出演をきっかけに今やNHK大河ドラマや朝ドラへ出演するような全国区の俳優にのしあがった。およそレアなケースと言えるのではないだろうか。

彼はカメラの前で企画が発表されるまで番組内容を知らされない。時には騙される。国内なのか海外なのか暑いのか寒いのか日帰りはないにしても何泊するのかも知らされないことが多い。昔は彼のパスポートは番組ディレクターが保管していたという。

 

大泉洋の魅力はその話術にあると私は思う。落語を聞いて育ったという彼の独特の口調によるトーク(この番組の場合悪態をついている場合も多い)は聞いていて妙にリズムやテンポがよくて、うっかりするとうつる。

 

例えば「料理上手な大泉くんに番組でその腕前を披露してもらおうじゃないか」と誘い出された場所は畑であり、料理どころか耕して種を蒔くところから始まる。わざわざ知り合いのシェフに仕込んでもらったパイ生地まで持参していた大泉洋は、暑い畑で延々作業させられ野菜が出来上がるまでもちろん料理出来ない。次のロケではろくろを回して皿を焼かされ、皿が完成しないうちはやはり料理は出来ない。すっかり騙された大泉洋はパイ生地がダメになったことを怒り、帰り道でディレクターの一人藤村忠寿と口喧嘩を始める。パイ生地がダメになる前にディレクターの家族に食べさせてしまおうと脅し始めるのだ。

「どーも奥さん 知ってるでしょう?

大泉洋でございます

おい パイ食わねぇか

子供たちもおいで パイ焼くぞぉ…」

 

本当は音声だけでも聞いてもらうのが一番魅力が伝わるのは分かっているのだが、ブログにオフィシャルではない動画を貼るのは気が引けるので出来ない…みんなどうにかして聞いてください(婉曲表現)。

 

この放送は「シェフ大泉夏野菜スペシャル」という回だ。「おい、パイ食わねぇか」のセリフは「第一回あなたが選ぶどうでミー賞名セリフ部門」で二位にダブルスコアの差をつけて堂々一位を獲得している。

その後第二回の投票も行われたが、この時も(僅差だが)一位であり、つまりファンから絶大な支持を受けたセリフなのだ。

 

なお、この時カメラはどこを映しているだろうか。喋っている大泉洋ではない。喧嘩相手の藤村忠寿でもない。車窓である。動いている車窓が延々映っているだけなのだ。

だがこれにより、視聴者は悪態をつき続ける大泉洋の顔をそれぞれ脳裏に再生できてしまう。また、あたかも自分も車内にいて、彼らの喧嘩を聞いているような…番組に参加しているかのような錯覚さえおぼえる。

カメラ担当ディレクター嬉野雅道によれば狙ってこの構図になった訳ではないらしいのだが、この錯覚が番組との一体感を生み出し、ローカル局の深夜番組でありながら一大人気番組にのしあがった原因のひとつであるのではないだろうか。

 

またカメラに映るもう一人のタレント「ミスター水曜どうでしょう鈴井貴之大泉洋の事務所社長(現在は会長)である彼は、東京に頼らない地方の芸能の活性化を自ら実践している人だ。「マルチであれ」と所属タレントに説き、「生涯現役」を掲げ、少々昔風ながら男前に分類してもよい顔立ちでありながら、50歳をこえた今でも全身タイツも顔を白塗りにすることも女装コントもいとわない。

最近は番組を引っ張るというより美味しいところだけをさらっている気がしなくもないが、やはり彼がいなくては番組にしまりがない。

 

過去に平日深夜にも関わらず高い視聴率を叩き出していたこの番組だが、様々な事情があり、現在は数年に一回の新作が放映されるに留まる。

かつてのレギュラー放送最終回にはわざわざ道外からリアルタイムで最終回を視聴するためだけにやってきた人も多数いたらしい。しかしながら当日「ごっめーん、編集してみたらどうしても予定時間に収まりきらなかった!という訳で本当の最終回は来週ね、てへぺろ!」と最終回が一週延びた(ことが放送で明かされた)。視聴者は騙された格好になるが、怒るどころか「さすがはどうでしょうだ!」と笑って帰っていったと言う。このような番組ファンは「どうでしょうバカ」と呼ばれ、また自ら「バカ」を誇る。

道内はもちろんのこと、国内外でロケに使われた場所を訪ね、同じものを食べ、時には「どうバカ」同士で番組をなぞった対決までするらしい。

 

ちなみにこの「数年に一度しか作られない新作」は、東京のキー局では基本的には放映されない。まずは北海道で放映され、順次各地方のローカル局が(北海道テレビから番組を買って)放映する。首都東京はこの番組にとって地方である。

ネットショッピングが整備されてだいぶ改善はされたが、北海道に行かないと買えないグッズも多々ある。

ついには道民になってしまうどうでしょうバカもいるとか、いないとか。

 

長々語ってしまったが、なんと言っても「水曜どうでしょう」は「全国で再放送され続けている」稀有な番組だ。動画サイトなどに頼らなくても、たいていのご家庭のテレビで放映されているのを見ることができると思う。

興味があったら、是非見てほしい。

おかしな番組だが、魅力の一端は伝わると思う。

 

私のおすすめベスト5は

対決列島

「シェフ大泉夏野菜スペシャル」

「シェフ大泉車内でクリスマスパーティー」

屋久島24時間耐久魚取り対決」

「原付ベトナム縦断1800キロ」

の5本。他の企画も様々魅力があるが、気に入っているのはこのあたりだ。

「テゴシゲ」の魅力

この記事はアドベントカレンダー「にゅすほめ」への寄稿です。主催のしきさん、ありがとうございます!毎日楽しく読んでいたらあっという間に自分の番が来てしまいました…。

 

www.adventar.org

NEWSメンバーは現在四人で構成されている。当然二人組を作るなら一人につき三種類。加藤シゲアキくんなら小山慶一郎くんと「コヤシゲ」、増田貴久くんと「マスシゲ」手越祐也くんとの「テゴシゲ」だ。

私はコヤシゲには親友感、マスシゲは幼なじみ感、そしてテゴシゲは双子感があるなあと勝手に思っていて(ファンの方ならわりと皆さん同じ印象を抱いているような気がする)、どれもそれぞれに大好きでみんな長々語ってみたいのだけど、今回この「にゅすほめ」に参加させていただくにあたって「テゴシゲ」を選んでみhた。

私は「ダヴィンチ出の加藤担」なので、目線が多少加藤くん寄りになること、かつ、新規ファンの浅い考察になっているとは思うがご容赦願いたい。

 

このコンビを意識したのはNEWSにハマってすぐのことで、2015年7月末。初めて見たライブBlu-ray「美しい恋にするよ」の特典映像、四人になっての初シングル「チャンカパーナ」発売キャンペーンの様子だった。ブースに隠れ、離れた場所からの中継を装ってファンに話しかける小山くんと増田くんの演出の上手さに感心したあと、加藤くんと手越くんの行き当たりばったり(にしか見えない)サプライズ演出にずっこけた時だ。

ライブ本編で王子さまのように歌い踊り感極まって涙していたアイドルがどうみてもただのいたずら好きないきあたりばったりの男の子たちになっていた。

特に加藤くんは、NEWSにハマる前に偶然見ていた「アブナイ夜会」の小山くんとの号泣トークの印象とちょっと違っていて、「…ああ、ここが年下組なんだあ!」と実感し、可愛いコンビだなあ、と思ったものだ。

 

人間同士だからそりゃあ多少相対する雰囲気なんて変わるものだけど、この同級生同士は他の二人がいるときとまた雰囲気が違う。

そう思って「テゴシゲ エピソード」で検索をかけると、面白可愛い話がたくさん出てくる。

ふたりのエピソードを集めたツイッターbotもあって、どの話も可愛い。

個人的には初期のエピソード「メンバーで一番最後に二十歳を迎えた手越くんの誕生日は加藤くんの家で過ごし、酔っ払いすぎて帰れなくなった(その上ベッドで吐いたらしい)」話や「台湾公演でカメラを持った手越くんが加藤くんの部屋に突撃していく様子」「二人とも実は慶応を受けていた」あたりのちょっと昔の話がツボだ。

手越くんのソロ曲を加藤くんが作ったこともある。

 

しかしいろいろ見ていると「一人っ子・中学受験・人見知り・(加藤くん言うところの)生き方が不器用」という共通点がありながら一枚の紙の裏表みたいに表面に出すものが違う二人が見えてくる。

この二人がもしもジャニーズ事務所に所属していないただのクラスメイトだったりしたら、はたして仲良くなっていただろうか?

ポジティブとネガティブ。フォワードとキーパー。今は外見も黒髪の加藤くん、金髪の手越くんと対照的だ。アウトドアとインドア、という単語もある(けど、加藤くんて言うほどインドアではない気がする。真のインドアは釣りにも行かないんじゃないかなあ)

そして手越くんが「俺が太陽ならシゲが月」と表現しているインタビューがある。自分と仲間のこと(しかも男の色気についてのトークだった)で太陽と月。普通出てこない単語だと思う。

先の私のイメージとくっつけてみると「太陽と月の双子」。まるでファンタジーRPGに出てきそうなフレーズだ。

 

ちなみにこの発言どうやら加藤くんが似たような発言をしていたこともあるらしい。ただインターネットで闇雲に検索をかけていたときに読んだだけなので、今となってはソースが出てこないし、もしかして幻というか自分の妄想だったのかな?という気もする。

(この「太陽と月」の例え、V6の森田くんと三宅くんも自分たちで発言していることを知ったのはまた別の話)

 

加藤くんの小説「ピンクとグレー」の出版が決まった時、一番喜んだのは手越くんだ、と言う。

いろいろな意味で、グループの中の守備位置が変化せざるを得なかった時、最初の行動は加藤くんからだった。(私は当時の状況をスポーツ紙の見出しレベルでしか知らなかったので、ハマってから様々なインタビュー記事を後追いで読み、最初の行動になった理由も知ったが、本題ではないから省く)

 

そして今回、加藤くんの小説はNEWSに仕事をもたらした。

手越くんのサッカーへの愛がサッカーテーマソングをこれまでに4曲も勝ち取ってきているように、加藤くんの小説がドラマになり、主題歌をNEWSが歌う。役者としてもドラマに出演する。

 

『CWCオフィシャルソング』今回のタイトルは「ANTHEM」。手越くんがメインキャスターもつとめる「FIFAクラブワールドカップジャパン2015」はまさに本日12月10日から。

そして加藤くんが原作・主題歌・出演の三役をこなす「傘を持たない蟻たちは」は来年1月9日23時40分からフジテレビ系列で放送予定だ。

 

NEWSが4人になったとき、小山くんと加藤くんは手越くんに「お前がNEWSを引っ張っていってくれ」と言ったらしい。

ところが、今年になって加藤くんにこんな発言がある。

「キーパーだってガンガン前に出てやるぜ!俺は手越と同い年だぜ!みたいな(笑)手越に引っ張られてる場合じゃない。追い抜かすくらいの気持ちじゃないとね」(レタスクラブ20150810)

一方の手越くんも加藤くんの変化に気づいているようで、

「(加藤くんに)負けたくないって気持ちが生まれてきたように見える」(レタスクラブ20150925)

と言っている。

年下二人を二人ともエンジンに出来るNEWSは、まだまだ強くなれるのではないか、そんな気がする。

 

「テゴシゲ」はこれからもっと面白いコンビになるんじゃないだろうか。注目し始めるなら今だ。

「閃光スクランブル」単行本感想文

(レビューではありません。ネタバレを含みます)

 

 

読み終えて、検索エンジンのイメージ検索ウィンドウに「閃光スクランブル 写真展」と打ち込んだ。読んでいる途中で、主人公巧がカメラマンであることを受けてか、この本が発売された当初著者の写真展があったと知ったので、どんな写真があったのか写真そのものは見つからないかもしれないが雰囲気くらい分かれば、という軽い気持ちだった。だが次の瞬間液晶画面に並んだ検索結果に「やられた…!」と唸ってしまった。巧がそこにいたからだ。

 

私は基本的には初読時に登場人物の顔を具体的にイメージして小説を読むことはしない。頭の中にある映像再生のスイッチは読書を楽しむスイッチとは別の場所にあるからだ。まずは文字情報で楽しむ。映像化を知って読む時はあてはめながら読むこともあるが、これをやると実際のドラマや映画を観る前に満足してしまうことがあるので難しい。

巧にしろ亜希子にしろ具体的に顔をイメージしてはいなかった。

初読時には作者である加藤シゲアキ氏を思い浮かべることもなかった。

 

妻とそのお腹にいた子を喪って以来パパラッチカメラマンとして生きる巧と、巧が狙うアイドルグループMORSE(モールス)のアッキー、亜希子。二人を主人公にストーリーは進んでいく。亜希子はトップアイドルグループのリーダーでありながら様々な劣等感に苛まれ、かつて共演した大物俳優尾久田雄一と不倫関係にあった。

中盤からの尾久田の妻と亜希子との対決、明かされる尾久田のマネージャー小林の正体、狙う者と狙われる者だった二人が交錯し始まる逃避行にはページをめくる手が止まらなくなった。

逃避行の途中で明かされる巧の秘密と秘密ごと彼を抱き締める亜希子は美しい。

 

また、脇で登場する人物たちも魅力的だ。巧の義父多一郎、彫師の香緒里、探偵?パパラッチ?の柊(榎)。

そして象徴的に登場する渋谷の街も人ではないが重要な登場人物と言ってもいいのではないだろうか?

クライマックスシーンのカメラフラッシュ乱れるスクランブル交差点は、再読を重ねるうち「東京は夜の七時」の音楽と共に脳裏に映像が流れるようになった。

 

ただ、この時巧は決して著者の顔に重ならないのだ。著者インタビューによればこの小説は「チャンカパーナ」の録音や振り付けなど曲を完成させていく頃に考えられたらしい。

ラストシーン、星のようなペンライトの光の中へ歩き出す亜希子がまさしく一時アイドルから遠ざからざるを得なかった著者が再びアイドルとして輝く様子を思わずにはいられない。

 

11月25日には最新シングル「四銃士」と同日にこの本が文庫本としてふたたび世に出る。著者によればだいぶ文章に手が入り、ブラッシュアップしたらしい。手に入ったら読み比べて楽しみたいと思う。

KAT-TUN「BIRTH」PV感想

歌番組とかで聞き覚えがあって、けっこう好きな曲だったので買ってみました。

 

・すごいきれいな人形が落ちてる!って一瞬ぎょっとした。亀梨くんだった

・倒れている田口くんの表情がなんともきれいだ

・上田くんが高校球児みたいな髪になってるよ!?

・田中くんがキューブを見つめる顔がどきっとする。なんか色っぽいね

・中丸くんが柵を越えるとこと、「きざーみーこーむー」で握った手を横に動かすところが何故か好き

・夜のダンスシーン、フォーメーションがちょっと意外だった。これ確かベムの主題歌だよね?亀梨くんの最初の位置はそこなのかーって。

・中丸くんキューブにキスするかなって思ったら違いました

・ひたすらスタイリッシュでかっこいい…

 

・と見とれていたら急にメイキングに切り替わり田口くんの笑顔!笑顔素敵

・メイキングは撮影ってこうなってるんだ!って、ひたすら楽しいです

 

・楽屋コーナーの可愛らしさよ…

・ブーツwwww片方www

・ウキウキケータリング食べに行く亀梨くん可愛い

・田口くん触ったww

・ルールどんどん増えてくしww

・シャツ一枚になると中丸くん細いなあ…

 

罰ゲーム!

・田口くんの二の腕ー!

TOKIOパイセンの凄さを改めて実感

・「まっか!ピンクで!」どっちww

・どんどん日に焼けてってるけど大丈夫?

・おいもおいしそう

 

・インディアン風ゲームこれ楽しい

・瞬時にこう、ターゲット以外のメンバーが意思統一してハメようとしていく感じがいいな!

・田口くんww不憫可愛い

 

・夜、ビルの屋上、ダンス…カッコいいなあ…

 

相方に借りたのも見終わってないから楽しみ!

あとMUSICDAYを見返してから寝よう。